「そしじ」の漢字について。成り立ちや書き順、コピペする方法と文字の作成方法

大体の漢字には、成り立ちや書き順が存在する。

そのため、”そしじ”にも成り立ちや書き順があるはずだ。

今回は今まで知ることができなかった、漢字の成り立ちや書き順、”そしじ”を使用するためのコピペ方法や文字の作成方法についても解説する。

「そしじ」漢字の成り立ちと書き順

「そしじ」の成り立ちについて

漢字は、文字そのものが意味を持ち、その形や構造がその意味を表現するように設計されている。

漢字の成り立ちは大きく分けて、６つある。

1．象形文字（しょうけいもじ）：物事の形や様子を描写した文字。例：「木」「山」

2．指事文字（しじもじ）：抽象的な概念や物事の動作を表現した文字。例：「一」「上」

3．会意文字（かいいもじ）：複数の象形や指事が組み合わさってできた文字で、その意味は複数の要素から派生する。例：「明」→「日（太陽）」＋「月」”太陽と月が明るい”という意味

4．形声文字（けいせいもじ）：意味と音からなる文字で、構成要素の一部が意味を表し、もう一部が音を表す。漢字の大部分がこのタイプに該当。例：「銅」→「金」（意味）金属であること＋「同」（音）この漢字を「ドウ」と読むこと

5．転注文字（てんちゅうもじ）：ある文字の意味や音を借りて、新しい意味や音を表現する文字。このプロセスは漢字の歴史の中で何度も起っている。例：音楽→楽しい（音楽はたのしいということから、”楽（ラク）”を”楽しい（たのしい）”と読むようになった）

6．仮借文字（かしゃもじ）：漢字の形を借りて意味や音を表す文字を指す。主に外来語や外国の地名などを表すために用いられる。例：珈琲（コーヒー）、伊太利亜（イタリア）

”そしじ”はどの成り立ちが当てはまるのだろうか。

宗・神・主の成り立ち

”そしじ”の漢字は「宗・神・主」の３つで構成されている。これらの漢字はそれぞれ下記のような成り立ちである。

「宗」
・会意文字→屋根＋神に捧げる台（示は神に奉じる時の祭卓の形）

「神（神）」
・会意文字兼形声文字→「神にいにしえを捧げる台の象形（示（ネ））」と「かみなりの象形（申）」。天の「かみ」を意味する「神」という漢字が成り立った

「主」
・象形文字→「火ともし台の皿の上に火が燃えている象形」から静止している火を意味し、それが転じて(派生して・新しい意味が分かれ出て)、じっととどまって動かない中心的な存在、「ぬし・あるじ」を意味する「主」という漢字が成り立った

成り立ちは、読み方（音）にも注目する必要がある。

そしじの読み方

読み方の”そしじ”は、構成された漢字から読み方の１音ずつとり、

宗（そう）

神（しん）

主（あるじ）

となっている。

そしじの意味

『愛・調和・感謝』という意味があるが、構成された３つの文字（宗・神・主）のうち、１文字だけがこの意味を持つわけではない。３つの漢字が組み合わさったことで、『愛・調和・感謝』という意味を為す。

これらの要素全てを考えると、象形文字や指示文字、仮借文字ではなさそうだ。転注文字も”そしじ”自体が元々あったものではないため違う。

よって、”そしじ”は複数の文字が組み合わさってできた会意文字と、意味と音から成り立つ形成文字の２つの成り立ちが関与してできている漢字となる。

漢字の書き順について

画数：１８画

※宀、神、主の書き順を参考に作成

「そしじ」をコピペ・作成する方法

「そしじ」のコピペ方法

結論を言ってしまうと、現在コピぺ（コピー&ペースト）する方法はない。

”そしじ”はスマートフォン、パソコンなどで容易に用いることができる漢字ではないのだ。
今のところ、書いたもの（画像）をアップロードするか、それぞれの字体（宀・神・主）をうまく組み合わせて画像を制作するか、といった方法しかない。

今後、コピペする方法が見つかり次第掲載する。

ただ、少し手間ではあるが、Windowsの機能を使用して、登録されていない漢字を作成することが可能だ。

Windowsで文字を作る

検索しても出てこない文字は、Windowsの機能を使用して、作成することができる。

『外字エディター』で、作成する方法である。

この作成した文字は、作成したパソコンでのみ使用でき、他のパソコンで表示することができない。メール等で送っても文字化けしてしまう。

実際に作成してみた文字がこちらだ。

バランスに若干のズレはあるものの「宀、神、主」を合わせて作成することができる。

このように文字を作成したパソコン上であれば、表示が可能だ。

ちなみにMac Bookにはこのような機能がない。