「そしじ」の起源や由来はどこにあるのか。”造語説”と”昔から存在している説”2つの起源について時系列から考える

そしじの歴史

文字や言葉には必ず起源・由来があるものだ。

『ポケットティッシュの起源』
第一次世界大戦中、アメリカで外科手術用脱脂綿の代用品として使用される

余ったティッシュはメイクを落とすための商品に生まれ変わる

使い捨てハンカチとして広まる

ポケットティッシュとして日本に入ってくる

このように、私たちが日常生活で当たり前に使用しているものにも起源がある。

起源や由来がないことには、物や文字は発生しない。
では、『そしじ』にはどのような起源があるのだろうか。

「そしじ」の起源・由来

結論から言うと”『そしじ』の起源”は、はっきりしていない。

だが現在、ネット上では”造語説”と”昔から存在した説”という2つの起源が上がっている。

順番に解説する。

造語説

《そしじは、既存の文字を組み合わせて作られた新しい語、つまり造語である》

まず”造語”とは、”既存の文字や言葉を組み合わせて新しく作られた語”のことを言い、新しいアイデアや概念を表現するためのツールだ。
特定のコミュニティやサブカルチャーが独自の言葉・表現を生み出すこともあり、これらが広く受け入れられると新しい言葉として定着する。

2006年、ある書家のブログにこのような記述があった。

『実際に存在する文字ではない、造語である。』

このような発言があったのを筆頭に、2010年頃まで”そしじ”は、創作文字・造字だと発言している人しかいなかった。

ネット上で一番古い情報であることからも、「”そしじ”の起源は、何者かが既存の語を組み合わせて作った造語だ」という説が有力となっている。

昔から存在した説

《『そしじ』は昔からあり、パワーが強く、GHQに消された文字・漢字である》

近年、インターネットやSNSで見かける情報に関しては、こちらの意見がほとんどだ。

「昔からあった文字」
「パワーが強すぎて、GHQに消された文字」
「漢字廃止論と関係がある」

など、こういった発言をされている方が多く、昔からあった文字という認識をしている人が少なくない。

ただ、”何年前、何時代からあった”というように、はっきりした情報があるわけはないのだ。

そして、この情報は先述した”造語説”よりも後から(2021年頃)突然出てきた説であるため、デマ(嘘)ではある可能性が高い。

『そしじ』の時系列

『そしじ』の起源がわかりそうな発言を時系列で並べると、以下のようになる。

2006年 造語として書家が作品を発表

2007年 書家が揮毫展という場所で作品(そしじ)を出展

2009年 9月  某ウィークリーレポートにて、『そしじ』という言葉書かれる

2010年 11月 某ウィークリーレポートにて「『そしじ』は宗、主、神を合わせた造語」との記述あり

2021年 あるYoutubeで「そしじは今の辞典では出てこないけど、古い辞典では出てくる」との発言あり

この時系列を見ると、造語がじわじわ広まり、2021年に”昔からある文字”というような位置付けに変化した見られる。

ただ、このyoutubeでの発言にあった古い辞典に載っているのであれば、造語ではなく、昔からある文字・漢字なる。現在実際の証拠はない

次回の記事では、”造語説”・”昔から存在した説”について、別々に詳しく深掘りする。

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